圭介とのクリスマスの過ごし方

「圭介ってクリスマス、誰かと予定ある?」
「あ? お前とだよ」
「え、千冬とか一虎とか東卍の人達とかとパーティーするんじゃないの?」
「それは25日だな、24日は
「ふ、2人きり?」

圭介はとても人気者だ、いや女の子からとかそういうのではなく男の子に人気がある。

なので一日中過ごせなくとも空いた時間とかいっそクリスマスシーズンが終わった時にでもせめてクリスマスっぽいことが出来れば…なんて思っていたので圭介が私と過ごすことを考えてくれていたことに驚いてしまった。


「そーだよ、お前が嫌なら別にいいけどよ」
「ううん、嬉しい! 私もクリスマス、圭介と一緒に過ごしたかったから!」
「おう……そりゃ良かった」
「じゃあ24日はよろしくね……?」
「ん、約束な」

12月24日は圭介と日中は遊園地で遊んで、夕方から圭介の家で場地圭介くんのお母さんこと涼子さんと一緒にケーキとご馳走を食べる、そんな予定だ。
涼子さんに初めて会った時とても緊張したが私を見るなり
「大丈夫!?うちの子になんか変な事されなかった!?」
と詰め寄ってきて、あまりの勢いにびっくりしたのを覚えている。

あの後圭介と涼子さんが喧嘩して圭介がたじたじだったな……自分の母親に弱い圭介を見るのは結構好きだ。


*****


12月24日当日

「はー、ジェットコースターすごかった……」
「だな、何回ぶんまわすんだって思ったわ……」

日中、一緒に遊んでいる途中で圭介の携帯が鳴る。
「わりぃ、ちょっと電話出る」そう言って圭介は電話に出た。

私の携帯にも一通のメールが入っていたので開くと一虎くんからだ
!今年はお前らにすげぇ良いプレゼント用意してるから楽しみにしといてくれな!』と期待して良いのか悪いのか微妙なメールだった。圭介の方を見ると電話相手に『あぁ、まじか…いや、お前が悪いわけじゃねえし気にすんな……』と話している。

「圭介、どうかした?」
「いや……千冬から連絡だったんだけどよ、あいつら、千冬と一虎が俺の家に夕方頃向かうって……」
「なんか私の携帯にも一虎くんから私たちにプレゼント用意してるから楽しみにしとけってメール来てた」
「あいつら、絶対騒ぎ出すよな……」
「うーん……クリスマスは圭介のお母さんもいるから多分大丈夫じゃない?」
「騒ぎ出したら外に放りだしてやる」
「あはは、なんか想像つくのが怖いなぁ」

圭介と2人で千冬と一虎の心配をしながら最後に観覧車に乗った。

「あ、圭介にクリスマスプレゼントあるんだけど」
「俺も買った、ここで渡すか」
「だね、帰ったら2人きりじゃ無くなるし」

そう言いながら圭介にプレゼントを渡す。

「お、これって」
「……どうかな?気に入ってくれると嬉しいんだけど」

ちょっと奮発して買ったブレスレット、深い青色の天然石と金属合わさったデザインで圭介に似合うと思って選んだ。

「すげぇいいな、大事にする」
「ほんと?良かった……」

私があげたブレスレットを自分の腕に付ける圭介を見て改めて買って良かったと思った。
「じゃあ次は俺の番だな」圭介が私にプレゼントの箱を渡す。

「あ、ありがとう……開けてもいい?」
「おう」

中を開けるとネックレスだった。

「かわいいー……」
「だろ、お前に似合うと思ってな」

楕円状の輪っかが重なって真ん中は白い花がキラキラと光っている、まるでリボンのようなモチーフのネックレス。

「すごい……可愛い……これ高かったんじゃ」
「値段は気にすんな、ほら付けてやるよ」

圭介が私の隣に座り後ろに回ってネックレスをつけてくれる、なんだかくすぐったいけど嬉しい。
「どうかな?」
「すげえ似合ってる、さすが俺が選んだだけあるな」

圭介の自信満々な誉め言葉につい笑みがこぼれてしまう。
「何それ?すごい自信あるじゃん」
「彼氏なんだから、の似合う物ぐらい分かって当然だろ?」
二っと口角を吊り上げて圭介が笑う。

「か、彼氏かあ」
「そうだ、では俺の彼女だろ?」
「う、うん……なんか改めて言うと照れるよね」
「まあな、つかお前自分から言うのはあんま照れないくせに言われると照れるよな」
「えっそう、かな……?」
「やっぱ自覚無いよな、一個一個お前が俺に言ってた言葉教えてやろうか?」
圭介が頬に手をやりニヤニヤと私の顔を見る。

「い、言わないで!なんか、なんとなく分かってきた気がするから!!」

顔から火が出そうになりながら圭介の言葉を止めようと圭介の口を手で抑えようとするが逆にその手を取られて指を絡ませられる。

「け、圭介……」
「ん?別に良いだろ、観覧車の中なら俺らしか居ないんだし」
そう言ってゆっくりと顔を近付けてくる圭介。
「ちょ、ちょっと!」
「あ?んだよ、そんなに嫌なのか……って、あー」

私と圭介が振り返ると観覧車の下の隣に乗っている子供がこちらをじーっと見ていた。

「わ、子供が見てるとこはさすがに……」
「ちっ、は見せもんじゃねえよ」

と圭介は言いながら私の顔を隠してくれる。しばらくすると子供のお母さんが気づいてこちら側が見える窓のカーテンを閉めてくれた。

「観覧車にカーテンなんかついてたんだ……」
「あー、俺らが先に気づいて閉めときゃ良かったな」
「ところでさ圭介?」
「なんだ?」

私はちょっと勇気を出す、というかこれはただの欲なのかも。

「さっきの続き、する?」
「当たり前だろ」

圭介はふっと笑いながら私の頭の後ろに手を回し固定させるかのようにして口付けた。

その後圭介の家に帰ると一虎くんと千冬に合流した。
とてもじゃないが持って帰るには大変な大きさのぬいぐるみをプレゼントされ圭介と2人で苦笑いをしたり
案の定一虎くんと千冬が小さなことでケンカをして外に追い出されたりしたが、楽しい1日を過ごしたのであった。
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